住民訴訟は、地方自治の本旨に基づく住民参政の一環として、住民が、地方公共団体の行為に違法があると考えたときに、裁判所に請求する権能を与え、もって地方財務行政の適正な運営を確保することを目的としたものです。住民訴訟は、訴訟において求める形式が限定されており、①行為の差止め、②行政処分の取り消し・無効確認、③怠る事実の違法確認、④職員に対する損害賠償等の請求を求める、という４類型が可能とされています。